Mr Sunday Trip|Sunday Life Coffee and Store 和田 幸夫

捨てられない想い

出身は松本市です。
小さい頃に長野市に引っ越してきまして、小中高と長野市の学校に行っていました。
大学卒業し、長野市で就職しましたが、何年間か経ち、「東京に出たいな。」という気持ちが出てきました。
その頃は、インテリアに興味があって東京で様々なものを見たいと思い始めた時期でした。

東京から帰ってきてすぐは、飲食とは全然畑違いの足場の仕事をやっていました。
とび職です。6〜7年やっていました。当時、30半ばを超えたぐらいです。
仕事中、足場を作っている最中も、「何か違うな。」というどこかモヤモヤした気持ちを抱いていました。

夢に近づく1つの出会い

一番最初に飲食に携わったのは、長野市のホテルの1階にある食べ飲み放題のレストランです。
友人のツテがあり、お世話になった流れです。
半分アルバイト、半分就職みたいな形でホールを担当していました。
ホテルで勤めたのは2、3年です。

ホテルに勤めている中で、1つの物件との出会いがありました。
それは、今もお店の一部になっている長野市にあるカウンターだけのお店です。
当時、このお店は夜にバーを営業している為、昼間は何も使われていませんでした。

この場所でお昼のお店をやりたいと考えましたが、1つの物件をシェアするといっても、うまくいくものでは無いと思っていました。いざ、バーのご主人に話してみると、ざっくりな方で、「家賃を折半するのであれば、昼間やって良いよ。」という話をいただきました。
すぐに自分のお店を持てなくても、お店をやりたい気持ちと、現実の収入とのバランスをとりながら、まずは自分ができるところから始めようということで、週3日からお昼の営業を始めていきました。
この形で4年やっていました。

現在は、バーのスペースを広げて、隣の物件をメイン営業をしていますが、これも、また一つの偶然がありました。
隣の物件がたまたま閉店されるということです。
「“自分のお店を持つ”という夢を実現したい」という想いと、「こんなタイミングはそうそう無
い」という想いで、お店を広げる形で営業を始めました。

Mr Sunday Trip

昔から、服やインテリアが好きでした。
入り口はこういったところにあるのですが、カフェの雰囲気や、カフェで働いている人のイメージが、自分が好きなインテリア、洋服と重なる部分がありました。
当初、洋服屋さんをやりたい気持ちもありましたが、服、インテリア、カフェが総合的にできる場所があればということで、こういった業態に落ち着いています。

なので、店内には自分の好きなインテリアや雑貨を置いています。
お店を開くにあたって、再度買ったものもありますが、ほとんどが私の家にあった家具を店内に置いています。
自分の趣味で集めていたものです。(笑)
食事を提供する食器も全て統一して、揃えるというよりは、一点物にこだわって集めています。

このお店のコンセプトは「Mr Sunday Trip」という仮想の人物が、世界中を旅して、集めてきたものを、時代を飛び越えて自分の仕事場に飾っているといったものです。
お客様には、アンティークな空間を楽しんでいただければと思っています。
当の本人はいたりいなかったりですが。(笑)
私がいない時にいるかもしれないですね。(笑)

お客様にはとにかくゆっくりしていって欲しいと思います。
あとは、私が喋り好きのもあって、会話を楽しんでいって欲しいです。(笑)
私はそんなに沢山のものを作れるわけでは無いので、お客様と話をしながらコーヒーを淹れる空間を作っています。

お店のメイン部分は中性的なイメージで作っていますが、カウンター席の方は、武骨な男の空間を作っています。
1つのお店で違った表情があります。
是非、そういったところを楽しんでいただければと思います。

この場所を通して

私自身がこの辺の地域のファンで、色んな飲食店で顔を出したり、お店の店主に「いつかお店をやりたいです。」と話したりしていました。
やりたいことを口に出していた結果、誰かしらが聞いていてくれて、人を繋げてくれたことで、今こうしてお店を開けています。
私がこういった経験をさせていただいたので、このお店を食事を食べるだけでなく、人が繋がる空間にできればと思います。

“やりたい!”を叶えるヒント

ここまで来るのに、様々な仕事を経験してきましたが、「自分でお店を持って自由に働きたい。」という気持ちは持っていました。
ですが、なかなか自分の中で最後の一歩を踏み出せなかったり、その時々で問題があったりで出来ない日々を過ごしていました。
ある時に、様々なタイミングが重なって、「今だ!」となんとなく感じる時があり、「今動かないと一生このままだな。」と思い、私は、踏み切ることができました。

何よりバランスが大切ですね。
行動した先のリスクを考えた時に、完全にそのリスクを背負って、行動する必要はないと思います。
例えば、「飲食店をやりたい」と思った時に、週2、3から始めても良いと思います。
今は、趣味から始めることもできるので、「やるか」「やらないか」ではなく、もっとグラデーション的に考える。
そして、徐々にやりたいことの比重を増やしていけば良い。
そうすれば、より自分の「やりたい」に近づけると思います。

あとは、あまり深く考えないことです。(笑)
考え出したらマイナス要素は沢山あるので、、、。
一年の短さを考えたら、本当に人生は短いです。
やる気はお金では買えないので、やる気があるうちに行動する。
これが大切だと思います。

プライベートでは

面白い空間のカフェ巡りが昔から好きでした。
時間を忘れて、様々なお店に行くことが好きですね。時間はけっこう気にしてしまいますが。(笑)海外旅行も行きたいなと思います。(笑)

最後に一言

中央通りから入ってきた、小道にお店があります!入りづらいかもしれませんが、是非一度入って来てみてください!

コミュニティーとしての役割|ちょこんと。 #2 店主A 工藤 美雪

漠然とした想いと、偶然の出会い

もともと地元は奈良で短大を卒業するまで、ずっと地元に住んでいたのですが、
就職のタイミングで「長野県に行きたい」と思ったんです(笑)
単身で来ちゃいました。(笑)理由は「何となく。」です!
でも、大阪の企業に通勤電車に揺られて何十年も私はこうやって過ごすのかと考えた時に、
私はちょっと違うなと思っていました。
あとは、部活で長野県に来ていたこともあって、友人が何人かいたのと、「信州って良いところだな。」と漠然と思ってはいました。
思い切って来ちゃいました。(笑)

その中で、もともと飲食店で働くようになったきっかけは、
当時、子育て中だった為に、時間の融通が利くといったところでした。
その時から「楽しいな。」と思いながら働いていて、私は夢とか大きなものではなく、人生の経験値として「いずれお店を持ちたい。」と漠然と考えるようになりました。
そしたら、働き始めて2,3年で調理師免許を取ってしまって。(笑)

当時の想いとしては、最初10年いろんなお店で働いて経験を積もうと思っていて、
あえて個人で経営している様々な形態のお店で働いていました。
その中で「私、自分でもできるな。」って思っちゃったんです。(笑)
自分でやった方が自分の理想とすることが出来るし、
「もっとこうしたいな。」という想いが出てきてしまった時期でした。

そう考えている時に、はしご横丁が空き店舗が多く、これから活性化しようという友人のプロジェクトがありました。
友人の「やれ!」という後押しがありましたが、いろいろ悩んだ結果、やりたい気持ちはあるけれど、「1人じゃな、、。」という想いもありました。
「だれか一緒にやる人いれば。」と思っていたところに、今、共同でやっている藤野さん(店主B)との運命的な出会いが!タイミングです!(笑)

ここが終着点とも持っていないですし、タイミングが合ってちょうど子供の手が離れて、
土日も働いて良いかなと思う時期だったので、「今やらないと後悔するかもしれない。」と思って、やってみちゃいました。(笑)
そこからは、開店までスムーズに進んで行きました。

実際、自分のお店を持ってみて、とても楽しいです。不安もあるし、大変なこともたくさんあるんですけど、自分たちで考えて実行したことがお客様の声としてダイレクトに返ってくるので、すごく身になりますね。
良いことも悪いことも全部返ってくるので。
それが良いこと、個人でやる良いことだと思います。
「これで良いんだ。」とか「ここはもっとこうした方が良い。」といったことを、
その時々で判断をして、行動へと移せることはマニュアルの厳しい店では出来ないことだと思うので、自分のお店を持てて良かったと思います。

コミュニティーとして機能させる

小さいお店なのでお客様との距離感が他のお店より近いんですけど、
せっかくここで出会ったのでそれがまた繋がっていけるような、アットホームな空間にしていきたいと思います。
ここで知り合って、友達になって、次一緒に来てくれたり、実際、ここで出会って結婚した人もいて!(笑)
若い人だけではなくて、おじさん同士も仲良くなって一緒に出掛けたりといった人もいます。
なので、ただごはんを食べにくる場所だけではなく、いろんな人が繋がるコミュニティーとして機能させたいと思っています。
1人にしてほしそうなお客様ももちろんいらっしゃるので、お客様を見ながらの判断ではありますが、気の合いそうなお客様同士であれば、繋げてあげたり、勝手に繋がっていくこともあります。
ここに来れば結婚出来るかもしれません。(笑)
そんな期待を抱いてきてくれても嬉しいです。(笑)

休みの日には

私はもともとカフェなどの飲食店に行くのがすごい好きで、時間があればカフェ巡りをしています。
時間があればぷらっと遠くまで行きます。

最後に一言

小さいお店ですけど、私が美味しいと思うものをいっぱい取り揃えて、おなか一杯になってもらえるように作っているので、
是非、ゆっくり遊びに来てください!!

出会いが夢を加速させた|ちょこんと。#1 店主A 工藤 美雪/ 店主B 藤野 沙紀

「いつかお店を持ちたい。」
二人が抱いていた、漠然とした想いは、
二人の運命の出会いによって、
叶えられた。
二人は、何を想い、何をお店で表現しているのか。