コミュニティーとしての役割|ちょこんと。 #2 店主A 工藤 美雪

漠然とした想いと、偶然の出会い

もともと地元は奈良で短大を卒業するまで、ずっと地元に住んでいたのですが、
就職のタイミングで「長野県に行きたい」と思ったんです(笑)
単身で来ちゃいました。(笑)理由は「何となく。」です!
でも、大阪の企業に通勤電車に揺られて何十年も私はこうやって過ごすのかと考えた時に、
私はちょっと違うなと思っていました。
あとは、部活で長野県に来ていたこともあって、友人が何人かいたのと、「信州って良いところだな。」と漠然と思ってはいました。
思い切って来ちゃいました。(笑)

その中で、もともと飲食店で働くようになったきっかけは、
当時、子育て中だった為に、時間の融通が利くといったところでした。
その時から「楽しいな。」と思いながら働いていて、私は夢とか大きなものではなく、人生の経験値として「いずれお店を持ちたい。」と漠然と考えるようになりました。
そしたら、働き始めて2,3年で調理師免許を取ってしまって。(笑)

当時の想いとしては、最初10年いろんなお店で働いて経験を積もうと思っていて、
あえて個人で経営している様々な形態のお店で働いていました。
その中で「私、自分でもできるな。」って思っちゃったんです。(笑)
自分でやった方が自分の理想とすることが出来るし、
「もっとこうしたいな。」という想いが出てきてしまった時期でした。

そう考えている時に、はしご横丁が空き店舗が多く、これから活性化しようという友人のプロジェクトがありました。
友人の「やれ!」という後押しがありましたが、いろいろ悩んだ結果、やりたい気持ちはあるけれど、「1人じゃな、、。」という想いもありました。
「だれか一緒にやる人いれば。」と思っていたところに、今、共同でやっている藤野さん(店主B)との運命的な出会いが!タイミングです!(笑)

ここが終着点とも持っていないですし、タイミングが合ってちょうど子供の手が離れて、
土日も働いて良いかなと思う時期だったので、「今やらないと後悔するかもしれない。」と思って、やってみちゃいました。(笑)
そこからは、開店までスムーズに進んで行きました。

実際、自分のお店を持ってみて、とても楽しいです。不安もあるし、大変なこともたくさんあるんですけど、自分たちで考えて実行したことがお客様の声としてダイレクトに返ってくるので、すごく身になりますね。
良いことも悪いことも全部返ってくるので。
それが良いこと、個人でやる良いことだと思います。
「これで良いんだ。」とか「ここはもっとこうした方が良い。」といったことを、
その時々で判断をして、行動へと移せることはマニュアルの厳しい店では出来ないことだと思うので、自分のお店を持てて良かったと思います。

コミュニティーとして機能させる

小さいお店なのでお客様との距離感が他のお店より近いんですけど、
せっかくここで出会ったのでそれがまた繋がっていけるような、アットホームな空間にしていきたいと思います。
ここで知り合って、友達になって、次一緒に来てくれたり、実際、ここで出会って結婚した人もいて!(笑)
若い人だけではなくて、おじさん同士も仲良くなって一緒に出掛けたりといった人もいます。
なので、ただごはんを食べにくる場所だけではなく、いろんな人が繋がるコミュニティーとして機能させたいと思っています。
1人にしてほしそうなお客様ももちろんいらっしゃるので、お客様を見ながらの判断ではありますが、気の合いそうなお客様同士であれば、繋げてあげたり、勝手に繋がっていくこともあります。
ここに来れば結婚出来るかもしれません。(笑)
そんな期待を抱いてきてくれても嬉しいです。(笑)

休みの日には

私はもともとカフェなどの飲食店に行くのがすごい好きで、時間があればカフェ巡りをしています。
時間があればぷらっと遠くまで行きます。

最後に一言

小さいお店ですけど、私が美味しいと思うものをいっぱい取り揃えて、おなか一杯になってもらえるように作っているので、
是非、ゆっくり遊びに来てください!!

出会いが夢を加速させた|ちょこんと。#1 店主A 工藤 美雪/ 店主B 藤野 沙紀

「いつかお店を持ちたい。」
二人が抱いていた、漠然とした想いは、
二人の運命の出会いによって、
叶えられた。
二人は、何を想い、何をお店で表現しているのか。

生活の一部に|ちょこんと。#3 店主B 藤野 沙紀

共同オーナーとの出会い

私は、美術大学を卒業しているのですが、あんまり絵を描かない不真面目な生徒でした。(笑)
でも、外にいろいろ出て、地元密着型のイベントを主催してみたりとか、
山間地域の限界集落に入って廃校活用するイベントを開いたりしていました。
その時抱いていた夢がギャラリーカフェをやることでした。

ただ、卒業後すぐに夢を叶えようとしたわけではなく、最初は、一般企業に就職をしました。
もともと出身は宮城県ですが、大学を出て就職のタイミングで長野県に来ました。
しかし、仕事をしながらも、やっぱりその夢が諦めきれなくて、退職を決意したと同時に、
その時、松本の土地がなんとなく気にいって、「もうちょっと住みたいな。」との想いもありました。
その後は修行じゃないですけど、いろんな飲食店のアルバイトや仕事の掛け持ちをしながら、開業に向けて、勉強していました。

その中で、また、卒業時でのタイミングで宮城に帰って仕事をする、そして、お店を開くという想いはその時は無かったです。震災の直後だったので、精神的に弱ってはいたのですが、
松本の方たちが優しく声をかけて下さったことで、県外の人を受け入れてくれる感じがすごいしました。
あとは、他県からきてお店を開いている方が多く、それもすごい勇気づけられました。
ここだったら頑張れるかなと思っていました。

その後、ちょうど転職のタイミングで、「はしご横丁の場所でカフェをやってくれる人を探している。」という話を頂いて、「カフェやってみませんか。」と友達が誘ってくれたんですよ。
この時に「じゃあ、今だ!!」と思いました。(笑)

でも、その時は、「でも、一人じゃ絶対できないです。自信ないです、、。」と伝えました。(笑)
しかし、「もう一人私の友達でカフェの開業を目指している人がいるんだけど、一緒にやってみたら?」というお話をもらって、初めて工藤さん(店主A)とお会いすることになりました。

本当にお見合いのような形で話をしている中で、やりたいお店の方向性が合っていると感じる部分があって、その時に、「二人だったら出来るかも。」と感じました。
告白のような形で、「一緒にやってくれませんか」と伝え、お店を開くことになりました。

店名に込めた思い

お店の規模が小さく、ちょこんとしていますし、買い物のついでや、お散歩のついでにちょっと寄って欲しいと言う意味と、日常生活の中でちょっとした癒しを感じて欲しいという意味で「ちょこんと。」と名付けました。
また、ずっと絵に関わっていたこともあって、お店のキャラクターのペンギンは自分でデザインをしました。
ただ、ペンギンが好きだっただけなんですけど、、、。(笑)

ほんとに誰でも気軽に寄れるお店になったら良いなという気持ちでやっていて、
女性でも、男性でも、お一人でも、学生でも、地元の人でも誰もが寄れる存在になったら良いなと思っていて、そんな気持ちで気軽にやっています。

食事に関しては、オープンからクローズまでずっとお食事ができるようになっていて、
いつでもご飯を食べることが出来るお店にしていることがウリです。
はしご横丁の場所も少し特殊なので、昭和レトロのような喫茶店メニューを目指してやっています。
その中でのオススメは一番人気のナポリタンです。太麺のモチモチした触感がオススメです。
是非食べに来てください!!(笑)

プライベートやお休みの日は?

絵が好きでずっとやっていて、大学時代は日本画を専攻していました。
なので、休みの日はスケッチをしたりとか、絵を描いたりとかしています。
あとは出かけるのも、すごい好きで、ドライブをしたり、旅行をしたりしています。

これからの夢

私が好きでやっている絵画は全員になじみのあるモノではなのではないかと思っていて、美術館に行く人も世の中の一部だと思います。
でも、もっと身近なところに芸術があったらもっと生活が豊かになるのではないかとずっと思っていて、
お食事したり、コーヒーを飲む空間に絵を取り入れたいと思っています。
そういう意味でもいずれはギャラリーカフェをやりたいなと思っています。

男性の方でも、女性の方でも、お一人の方でも来やすい気軽なお店なので、なにかのついでにだれでもちょこっと寄っていただければと思います!
お待ちしています!!