インタビュー2018.09.01 Text By ryosuke kobayashi ,
Photographs By ryosuke kobayashi

街の一部になる|想雲堂 渡辺 宏

想雲堂

渡辺 宏

Iターンブックカフェ山梨県松本市甲府市

 

ブックカフェが出来るまで

なんだろう、、、(笑)
もともと本が好きで、最初は、「お店に本が溢れていて、食事も出来るお店があったら良いな。」という想いでした。
松本にそういうお店がなかったので、、。
こういうお店をやっていれば、本好きが集まってくるし、本が好きじゃない人は来ないと思うし、、、(笑)
40歳ぐらいで仕事を辞めているのですが、その時にそろそろ仕事を辞め時と考えていたこともあって、
タイミングが重なった結果ですね。
前の会社で居場所がなくなったという話もありますね。(笑)

もともと地元は山梨で、前職の広告代理店で営業をしていました。当時から仕事関係で松本に関わりがありました。
甲府の人間なんだけど、松本は観光客も来るし、人口自体もそこそこあって中心市街地がまだ生きているのでこういうお店をやるのには良いかなと思いました。
甲府は割と空洞化しているので難しいなと、、(笑)
もともとお店が多くある街が好きで、街でお店をやりたいと考えていました。

ブックカフェが出来てから

お店は今年の6月で5年になりました。倉庫があって、お店の本の量は変わりません。倉庫の本を含めると、2万冊はあります。(笑)
もともとのコンセプトとしては、お店をやりながらインターネット販売しようという想いがありまして、
このお店だけでは心元ないんですね。(笑)
古本屋さんをやりたくて、ただ古本屋さんだけでは生きていけないという想いも同時にありました。(笑)
でも、喫茶店、バーと一緒だったら面白いかなと。居心地も良いし。人によっては、「ずっと居座ってダメじゃん。」って言う人もいるけど、そこまで人来ないからね、、(笑)
「注文してくつろいで言ってくれれば。」という想いだけです。

ただ、ワンドリンクはお願いしますね!(笑)
あと、気持ちとしては、ある程度の時間お店にいたら、また注文して!(笑)
まあ、しなくても文句言わないけど。(笑)

こういう店って経営が難しいんだよね。人がいないから。儲かっていそうな店も儲かっていないと思うよ。
そんな話は載せなくて良いけど。(笑)好きだからやっているっていうのがほとんどだよね。

街の一部になる

「街でお店をしたかった。」というのがあるので、松本を選びました。
いろんなお店で形成されていて、街が生きているから。その中で自分が何が出来るかという事です。
イベントに関しては、各店がいろんな試みをしていくことで街が面白くなるだろうなと。
365日イベントやれば面白いじゃん。(笑)
僕だけでは大きいことはできないけど、みんながやれば面白いかな。
商店街で何かやったって、内輪の人たちや、お店の仲間が来るだけなんだけど、その枠を超えていろんな人が参加するイベントをやりたいと思って、一箱古本市というイベントをやりました。
本が好きな人が一箱ずつ本をもってきて古本屋さんごっこをするという企画です。(笑)

街全体でやるって難しいんですよ。だから、自分たちが出来る範囲でやるしかない。
例えば、商店街で何かしようと考えた時に根回しが大変です。
そうすると自分のコネクション使ってなにかやっていって、そこで人の繋がりができればよいかなと思っています。

これからの展望

やれることをやるだけです。あとは自分が面白いなと思うことを信じてやるだけかなと思います。
こういうイベントごとはお客様との繋がりの中で出来ていくんだよね。
お客様に巻き込まれちゃうと言うか。例えば、「お店で音楽やりたいんだ!」という人がいたら話聞いて、やってもらえばよいし、「絵を展示したい!」とか、それは巻き込まれちゃえば良いんだよね。そして、本を作りたい人がいれば、「一緒にやろうか。」と言う話です。

店やっている人がすごい重要だと思うのが、やっぱり今ある仕事をしっかりやること。
イベントじゃないんだよ本当は。イベントは色づけと言うかそういうもの。イベントだけやってもしょうがないし、イベントがメインになってもしょうがない。イベントだけやってお店空いてないとか。(笑)
パターン的にはあるんだよ?そういう店だって。
売上が土日のイベントの割合が大きければ平日お店開いてもつまんないじゃん。(笑)それは本末転倒になってくる。

例えば、こういう店をもって、インターネット販売しましたと。
インターネット販売して、インターネットの売り上げめちゃめちゃ行きましたと。
そしたらこの店いらないじゃんという。でも、それじゃつまらない。
店やったら続けないと。営業時間は変わるかも知れないけど。
結局、店がないと街って成り立たないからさ。だから、街をつくっていくと言う意識が強いかもしれない。
自分の今の活動が街づくりになっている感覚で、そういうのがスタイル的に良いかなと。

最後に一言

コーヒーとアルコールを楽しみに来てください!
ウィスキーもオススメですよ!!

想雲堂

■住所 〒390-0874 長野県松本市大手4丁目10-15 Googlemap

■営業時間 12:00-23:00 月曜定休(祝日の場合はその翌日)

■TEL 0263-87-8422

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